肉の手帖

本場ロシアの味わい! “白いビーフストロガノフ” のレシピ

このエントリーをはてなブックマークに追加

ビーフストロガノフは、ロシアの牛肉料理です。16世紀初頭にウラル地方で成功した貴族ストロガノフ家のレシピにちなんで、その名前がつけられたといわれます(諸説あり)

ロシアではよく作られる家庭料理で、各家庭でさまざまなアレンジもされている国民食。最近は日本の洋食屋さんでもよく見られます。

日本のレシピでは、よくブラウンソースを使いますが、ロシアではサワークリームと生クリームを使ったホワイトソースを使います。今回は本格的な白いビーフストロガノフを作ってみましょう。

お供にはバターライスが定番です。じっくり煮込んだ牛肉はやわらかくて、年配の方でもおいしくいただけます。

【PR】





“白いビーフストロガノフ” のレシピ

材料(5人分)

材料 分量
牛薄切り肉 500g
薄力粉(牛肉下処理用) 適量
ニンニク 3片
玉ねぎ 大1個
マッシュルーム 4つ(スライスしたものでも可)

ソース用

材料 分量
サワークリーム 150g(50gはトッピング用)
生クリーム 100g
白ワイン 大さじ2
塩・コショウ 適量
薄力粉 大さじ2

バターライス用

材料 分量
ごはん 5杯分
バター 10g
乾燥パセリ 適量

 

作り方

1)まずニンニクを切ります。塊から3つほど取り出し、皮をむいて、みじん切りにします。端をつなげたまま切るとばらばらにならず、簡単です。

【ここがコツ!】

ニンニクは常温のまま置いておくと、数日で芽が伸びるため、冷蔵で保存しましょう。薄皮を全部むき、1片ずつキッチンペーパーで包んで保存用の袋に入れます。新鮮なうちに処理してください。これで冷蔵庫で約2~3ヵ月もちます。もっと長く保存したい場合は、皮つきのまま1片ずつに分けて冷凍庫で保存しましょう。使うときは包丁で薄皮をめくるようにはがして使います。

 

2)牛肉を細切りにし、塩コショウをして薄力粉をまぶしたら、粉を軽く落としておきます。

【ここがコツ!】

薄力粉を肉にまぶすと、牛肉の水分が外に流れ出るのを防ぎ、仕上がりがしっとり柔らかくなります。また、肉の表面についた粉が調味料を吸収し、味がお肉に絡みやすくなります。そのため、調味料の量を減らしても、おいしく食べられます。

お肉にまぶす粉は、片栗粉と薄力粉がありますが、片栗粉をまぶすと、とろみがついて柔らかい食感になります。薄力粉だと、カリっと香ばしい食感になり、たれがよくからみます。ビーフストロガノフはたれをよくからませたいため、薄力粉を使う方がいいでしょう。

薄力粉は早めにつけておくと、肉の水分を吸ってベタベタになります。そのため、焼く前に手早くまぶしましょう。粉の量を多くすると粉っぽくなるので、適度に払っておくのも大事です。

 

3)玉ねぎは皮をむき、薄切りにします。冷蔵庫でよく冷やしておくと、切った時に目が痛くなりにくいので、1時間ぐらい先に冷やしておきましょう。

【ここがコツ!】

玉ねぎは球形に近いものがよいとされます。平たいものは熟しすぎている場合が多く、そのぶん早く傷みやすいです。

外皮は傷がなく、よく乾燥しているものを選んでください。ぶよぶよしたものは乾燥が足りず、皮の下にカビが生えている場合もあります。

芽が出ているものや根が長いものは、栄養分がそちらに取られて味が落ちるので避けましょう。また頭が柔らかいものは傷んでいる可能性が大きいです。

玉ねぎは常温で長期保存できます。風通しのいい場所につるしておくと、2ヵ月ほど保存できます。冷蔵庫だと1ヵ月ぐらい持ちます。また炒めたり加熱したりしたものを冷凍庫でフリージングしておくこともできます。

 

4)マッシュルームを薄切りにします。水煮のものを使ってもかまいませんが、生の方が香りが立ち、味が引き立ちます。生の場合、水で洗うと風味が飛んだり傷んだりするので、洗わずに使ってください。汚れがひどい場合、濡れティッシュでふき取りましょう。

また、切るときはすぐ形が壊れてしまうため、軸のほうから切っていくといいでしょう。

【ここがコツ!】

マッシュルームは冷凍庫で保存しましょう。きのこ類は凍らすと旨味が増すので、冷凍してから使うのがおすすめです。

フリージングするときは、洗わずに保存しましょう。その際、空気に触れないよう、ラップに包んで冷凍パックに入れてください(空気に触れるとすぐ色が変わります)。変色を防ぐにはレモン汁を塗った包丁で切るなどの工夫がおすすめです。

 

5)材料を炒めていきます。まずフライパンにバター大さじ1を入れて、中火で玉ねぎを炒めます。きつね色になってきたらマッシュルームを加え、しんなりしたら、いったん取り出します。

6)同じフライパンにバター大さじ1を再び入れ、みじん切りにしたニンニクを炒めます。香りが出てきたら牛肉を加え、全体に火が通るまで中火で炒めます。

【ここがコツ!】

このあとまだ火を入れるため、牛肉に赤みが残るぐらいで次に進みましょう。火を入れすぎるとお肉が固くなります。

 

7)炒めた玉ねぎとマッシュルームをお肉の上に戻し、薄力粉を入れて炒めます。粉っぽさがなくなったら、白ワインを加えてアルコールを飛ばします。

【ここがコツ!】

・薄力粉を入れたらルーのようなとろみが出ます。薄力粉を入れると粉っぽくなるため、粉っぽさがなくなるまで炒めましょう。
・白ワインは肉の臭みを消したり柔らかくしたりするだけでなく、酸味と香りがついて料理がワンランクアップします。白ワインは煮詰めて使うため、時間をかけてアルコールを飛ばしましょう。

 

8)生クリームを加えて、ひと煮立ちさせます。その後、弱火にして蓋をし、5分ほどそのまま煮ます。焦げないように時々混ぜながら様子をみましょう。

9)サワークリームを加えて、さっと加熱し、塩・コショウで味を整えたら完成です。サワークリームを入れると牛肉のボリューム感がなくなり、食べやすくなります。ただ、入れてから煮込むと酸味が飛んでしまうため、最後に入れてください。

10)続けて、バターライスを作ります。フライパンでバターを加熱したら、ごはんをフライパンに入れて、バターが良く混ざるよう炒めます。

11)全体に混ざったら完成です。器に盛って、上から乾燥パセリを振りかけます。

【ここがコツ!】

生パセリのみじん切りでもいいですが、瓶で売っている乾燥パセリでも大丈夫です。生パセリのほうが香りは引き立ちますが、乾燥パセリのほうが保存は利きます。

 

12)バターライスの横にビーフストロガノフを入れます。上に残りのトッピング用のサワークリームを盛り付ければ完成です。

今回はバターライスと併せましたが、本場ロシアではパスタや揚げたじゃがいもにからめて食べることもあります。たくさん作って色んな食べ方を試してみてください。

サワークリームが手に入らない場合、ヨーグルト100gにレモン汁大さじ1の割合で混ぜてソースを作りましょう。サワークリームよりあっさりした味わいになります。お好みでレモン汁の量を増やし、味を調整してください。

 

ビーフストロガノフは冷凍保存できるので、作り置きしておくのもおすすめです。忙しい時など、電子レンジでチンするだけで食べられます。ランチにもお酒の当てにもピッタリなので、是非本場ロシアの白いビーフストロガノフを作ってみてください。

このエントリーをはてなブックマークに追加
カテゴリ一覧
読まれているテーマ
  1. 牛肉
  2. 牛トレーサビリティ
  3. 牛川いぬお
  4. ハンバーグ
  5. 黒毛和種
  6. 褐毛和種
  7. 牛の個体識別情報検索サービス
  8. 個体識別番号
  9. BSE
  10. 和牛