肉の手帖
おうちで韓国料理! プルナック(牛肉とタコの炒めもの)レシピ

韓国料理には、お肉、海鮮、野菜がバランスよくとれる料理がたくさんあります。その中でも、おすすめはプルナック。牛肉とタコの炒めものです。日本ではあまりメジャーではありませんが、本場韓国ではよく食べられています。
プルナックは、プルコギ(焼肉)とナックチ(タコ)の合成語です。韓国流の甘辛い味付けが特徴で、タコの歯ごたえと相まって食感も楽しめます。
また韓国では、鶏肉のプルナックなどバリエーションがあります。一般的には激辛料理で、韓国人も食べられないほど辛い場合もありますが、ここでは辛さを控えめにした食べやすいレシピを紹介します。また、炒める場合と鍋として出す場合の2種類がありますが、ここでは炒めもののプルナックを紹介します。
プルナックのレシピ
材料(2〜3人分)

| 材料 | 分量 |
| 牛肉うす切り | 250g |
| ゆでだこ | 足約2本分 |
| 黄パプリカ | 1/2個 |
| 赤パプリカ | 1/2個 |
| 椎茸 | 2枚 |
| シメジ | 1パック |
| エリンギ | 1本 |
| にんじん | 1/2個 |
| たまねぎ | 1/2個 |
| 春雨 | 40g |
| えごまの葉(セリでも可) | 5枚 |
| ごま油(炒め油) | – |
ヤンニョン
| 材料 | 分量 |
| コチュジャン | 大さじ1 |
| 醤油 | 大さじ2 |
| みりん | 大さじ2 |
| ニンニクのみじん切り | 小さじ1 |
| 白ネギ | 1本 |
| ごま油 | 大さじ1 |
| 砂糖 | 大さじ1 |
| 煎りごま | 大さじ1 |
| 唐辛子粉 | 大さじ1(味を加減しながら減らしても可) |
ヤンニョンについて
プルナックの味を左右するのは、ヤンニョンというタレです。さまざまな料理で使える万能な韓国タレなので、たくさん作っておくのもいいでしょう。豆腐にかければ韓国風の冷奴に、鶏肉・じゃがいも・たまねぎ・ピーマンをヤンニョンで炒めればダッカルビになります。麺にかければ韓国味麺を楽しめますよ。
作り方
1)最初にヤンニョンを作ります。まず白ネギとニンニクをみじん切りにします。どちらも縦と横に切れ目を入れてみじん切りにすると、ばらけることなく簡単です。

【ここがコツ!】
- 白ネギは、白い部分は甘く、緑の部分は食感を楽しめます。どちらを使ってもかまいませんが、ヤンニョンを加熱しない場合、白い部分で作るのがおすすめです。
2)切った白ネギとニンニクを、醤油、みりん、ごま油、砂糖、煎りごまと混ぜ合わせます。そこへコチュジャン、唐辛子粉を入れて混ぜ合わせ、5分ほど置いて熟成させます。

【ここがコツ!】
- コチュジャンはまろやかな辛さが、唐辛子粉は刺激的な辛さがあります。そのため辛さを加減するときは、まずコチュジャン、次に唐辛子粉の順で調整しましょう。
- 今回は辛さ控えめにしているので、それほど辛くなりません。ですが、唐辛子粉は辛味が強く出るため、子どもや辛いものが苦手な人が食べる場合、控えめにしてください。
3)春雨を戻します。鍋に水を入れて加熱し、沸騰したら2分ぐらい茹でます。白い色が透明になったら、ザルにあげて水気をよく切って冷ましておきます。

【ここがコツ!】
- 春雨は、水に戻すと重量が増えます(乾燥状態の約4倍)。汁物などに使うときは、戻さなくても大丈夫ですが、戻したほうが食感も良く、茹で時間も少なく済みます。
- 春雨は、緑豆から作ったものと、でんぷんから作ったものがあります。どちらを使ってもかまいませんが、緑豆春雨の方が使いやすくておすすめです。
- 緑豆春雨は、熱に強く扱いやすいです。茹でた後、ザルにあげて冷めるまで置くだけで食べられます。
- でんぷん春雨は、熱に溶けやすいので、茹で時間を短めにしてください。ザルにあげた後は、流水で冷やします(余熱で柔らかくなるのを防ぎます)。
4)たまねぎの皮をむいて半分に切り、薄くスライスします。

【ここがコツ!】
- 切る前に冷蔵庫で冷やしておくと、切るときの刺激が抑えられて、涙が出にくくなります。
5)赤パプリカ、黄パプリカはヘタの部分を取り、半分に切って中の種を取り出し、薄切りにします。パプリカの種は、手でむしり取ると簡単に取れます。

6)にんじんを太めの千切りにします。

7)椎茸は石づき、軸の部分を切り取り、エリンギは石づきの部分を切り取り、0.5cmぐらいの太さにスライスします。シメジは石づきの部分を切り取り、手で小分けします。

【ここがコツ!】
- きのこ類は洗うと水っぽくなり、風味が失われるため、洗わずに使いましょう。汚れが気になったら、キッチンペーパーを濡らして、優しくふき取ってください。
8)えごまの葉を4cmぐらいの太さに切っておきます。

【ここがコツ!】
- プルナックではセリを使うのが一般的ですが、えごまの葉でも代用できます。セリの場合も、同じように4cmぐらいの太さに切っておきましょう。なお、えごまの葉やセリは香りづけで最後に散らすため、他の野菜とは別にしておいてください。
9)牛肉を4cmぐらいの太さに切ります。

10)たこを4cmぐらいの太さに斜めに切ります。加熱する場合は、身が縮むので大きめに切りましょう。

【ここがコツ!】
- たこは、ゆでだこを使うと便利です。手でそっとこすり洗いをし、汚れを落としてから調理します。足のつけ根に水かきがある場合は、薄くそぐように切り取ってください(水かけは歯応えが悪いです)。
- 生だこを使う場合は、塩水の中でよくもんで、ぬめりを洗い流してから同じように4cmぐらいの太さに切ります。
11)フライパンにごま油を適量入れて加熱します。香りが立ってきたら、たまねぎ、にんじん、きのこ類を入れて炒めます。

12)たまねぎの色が透き通ってきたら、パプリカを加えてさらに炒めます。

13)野菜が柔らかくなったら、牛肉とたこを加え、さらに炒めます。お肉やたこを入れると水分が出てきますが、気にせずお肉の色が変わるまで炒めていきましょう。

14)お肉に火が通り色が茶色に変わったら、春雨を加え水分を吸わせるように混ぜます。

15)春雨がよく煮汁に絡まったらヤンニョンを入れて1分ほど軽く炒めます。

16)お皿に盛りつけて、上からえごまの葉を散らして出来上がりです。

ゴマ油とえごまの葉の香りが豊かで、たこの食感も楽しく、食卓が一気に華やぎます。
また日本ではあまり知られていないので、友達が遊びに来た時など披露しても話題になりますよ。そんな時の主食はご飯がおすすめです。味付けが濃い目なので、ご飯が進みますよ。
ブルナックだけでバランスのよいおかずになるので、これにスープや副菜を一品つけるだけで、十分満足な食事になります。簡単に作れるので、ぜひレパートリーの1つに加えてくださいね。








